概念データストア定義 作成ルール
Conceptual Data Stores Definition (CDSD) Documentation Rules
本ドキュメントは、業務分析・要求定義・システム設計のために 概念データストア定義を記述する標準ルール です。 業務で扱うデータストア(帳簿・台帳・記録など)を一覧で定義します。各データストアの役割・粒度・用途・更新タイミングなどを明確に記載し、データの流れや管理単位を俯瞰できるようにします。
0. 概要
概念データストアとは、業務上継続的に保持・参照される情報の集合(帳簿・台帳・記録)を表す。DB やファイル形式などの物理構造ではなく、「業務単位としての情報管理のまとまり」を定義する。
1. メタデータ
| 項目 | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| id | 概念データストア一覧ID (cdsl-xxx-xxxx) | ○ |
| type | domain 固定 | ○ |
| title | 概念データストア一覧名 | ○ |
| status | draft/ready/deprecated | ○ |
| supersedes | 置き換え関係(古仕様→新仕様) | 任意 |
1.1 ID規約
- 概念データストア一覧IDは正規表現
^cdsl-[a-z0-9-]+$に合致する一意IDを用いる。 type: domainは業務ドメイン仕様であることを示す。画面やAPI仕様(screen/api)とは別ドキュメントで管理する。
2. 記述ルール
- 仕様間(BDD/SLL/CCD/用語集)で名称の整合性を保つ。
2.1 データストア名の命名規則
- 日本語の単数形を基本とする(例:売上台帳、在庫台帳)
- 略語のみや実装名(SalesTbl など)は禁止
- 「〜台帳」「〜帳簿」「〜一覧表」など、業務慣用名称はそのまま使用してよい
2.2 標準列の定義
| 列名 | 説明 |
|---|---|
| データストア名 | 業務での名称。日本語単数形。慣用的名称はそのまま使用可 |
| 対応プロセス | 調達/販売/会計など複数可(複数の場合は「、」区切り) |
| 主な内容 | 記録項目の代表例を名詞句で簡潔に |
| 更新タイミング | 発生イベント・日次・月次などの処理基準 |
| 粒度 | データの最小記録単位(例:仕入取引毎/商品×在庫時点) |
| 主な用途 | 管理・分析・会計などの目的 |
※ 列順は データストア名 → 対応プロセス → 主な内容 → 更新タイミング → 粒度 → 主な用途 の順に統一する。
2.3 更新タイミングの標準語彙(改訂)
使用可能なカテゴリ:
イベント:発注時、納品時、販売時、支払い時
- 必要に応じて 「イベントA・イベントB時」形式で複数指定可
日次処理:日次(閉店時)
月次処理:月次(締め)
年次処理:年次(決算)
随時:随時、変更時、追加時
2.4 物理名の扱い(補足追加)
- 概念データストアでは物理名は 原則記載しない
- 記載する場合は列名を
physicalNameとし、lowerCamelCase を用いる
3. サンプル
3.1 メタデータ(front-matter YAML)
---
id: cdsl-main
type: domain
title: 概念データストア一覧(main)
status: draft
supersedes: []
---3.2 概念データストア一覧(表)
| データストア名 | 対応プロセス | 主な内容 | 更新タイミング | 粒度 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 商品一覧表 | 調達 | 商品名、仕入単価、販売価格、分類(お菓子/玩具など) | 随時(新商品追加・価格変更時) | 商品マスタ単位 | 商品情報の統一、仕入・販売・会計の基礎データ |
| 仕入台帳 | 調達 | 発注日、仕入先、商品名、数量、仕入単価、合計金額、支払状況 | イベント(発注時・納品時) | 仕入取引毎 | 仕入履歴と支払い管理、原価把握 |
| 在庫台帳 | 調達、販売 | 商品名、入庫数、出庫数、現在庫数、賞味期限 | イベント(納品時・販売時・補充時) | 商品×在庫時点 | 欠品防止、再発注判断、廃棄ロス管理 |
| 売上台帳 | 会計 | 日付、販売金額、販売数量、売れ筋商品、販売方法(現金/つけ) | 日次(閉店時) | 日次集計 | 売上把握、販売分析、仕入見直し |
| つけ帳 | 販売、会計 | お客様名、購入日、商品名・金額、支払期日、支払状況 | イベント(購入時・支払い時) | つけ取引毎 | つけ払い(後払い)の記録と回収管理 |
| レジ記録 | 販売、会計 | 日付、入金(売上)、出金(仕入・経費)、残高 | 日次(閉店時)/イベント(支払い時) | レジ取引毎 | 現金の入出金管理、レジ締め・差額確認 |
| 支払管理表 | 会計 | 支払先、支払日、金額、支払方法、ステータス | イベント(請求書受領時・支払い時) | 支払取引毎 | 仕入や経費の支払い状況管理 |
| 会計帳簿 | 会計 | 日次売上、つけ払い入金、経費、仕入原価、利益計算 | 月次(締め)/年次(決算) | 月次/年次集計 | 会計全体の記録、税務・申告対応用 |
4. 生成 AI への指示テンプレート
生成 AI に概念データストア一覧(CDSL)を作らせるときは、以下のような指示を与えます。
以下のルールに従って、概念データストア一覧(Conceptual Data Stores List: CDSL) を 1 ファイル作成してください。出力は Markdown とします。
対象は「一覧(表)」です。物理DB設計やテーブル設計は書かず、業務としてのデータストア(帳簿・台帳・記録)の整理に集中してください。
禁止: 物理テーブル名・物理カラム名・SQL全文、実装クラス/関数名、APIの内部実装詳細、クリック手順など UI 操作の逐語列挙
先頭に YAML Frontmatter を付与し、以下の形式で記述してください(不要な項目は省略可だが、
id/type/title/statusは必須):yaml--- id: cdsl-<英小文字とハイフンで構成したID> # 例: cdsl-main type: domain title: <概念データストア一覧名> # 例: 概念データストア一覧(main) status: draft # draft / ready / deprecated のいずれか supersedes: [] ---本文には、少なくとも次の見出し(日本語)と表を含めてください:
- 概念データストア一覧
一覧表は次の列を この順序 で必ず含めてください:
データストア名 / 対応プロセス / 主な内容 / 更新タイミング / 粒度 / 主な用途
「更新タイミング」は、次の標準語彙から選び、必要なら複数指定してください:
イベント(例: 発注時、納品時、販売時、支払い時) / 日次(閉店時) / 月次(締め) / 随時(変更時、追加時)
「粒度」は、最小記録単位が分かる名詞句で記述してください(例: 仕入取引毎、商品×在庫時点、日次集計)。
物理名は 原則記載しない でください(どうしても必要な場合のみ、列
physicalNameを追加し、lowerCamelCase を用いる)。仕様間(BDD/SLL/CCD/用語集)と用語の整合性を保ってください。
全体を 業務用語で統一 し、略語を使う場合は、業務用語集に存在する一般的な略語のみとし、意味が推測しづらい略語や内部コードは使用しないでください。