用語集(Glossary)作成ルール
本ドキュメントは、業務分析・要求定義・設計・テストで参照する 用語集(Glossary)を YAML 形式で記述する標準ルールです。 用語集は、プロジェクト内で同じ言葉を同じ意味で使うための「辞書」であり、業務データ辞書(BDD)などの glossaryTermId が参照する **用語ID(tm-...)の正(正式な参照先)**になります。
1. メタデータ(ファイル単位)
用語集 YAML は、以下のメタデータを持つことを推奨します(運用しやすさのため)。
| 項目 | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| id | 用語集ID(gl-...) | 推奨 |
| title | 用語集名(例: 用語集: 在庫・調達) | 推奨 |
| locale | 言語(例: ja / en) | 推奨 |
| status | draft/ready/deprecated | 任意 |
| terms | 用語の配列 | ○ |
1.1 ファイル命名(推奨)
- ファイル名:
gl-<対象領域>-<locale>.yaml- 例:
gl-sales-ja.yaml,gl-inventory-ja.yaml
- 例:
- 多言語化する場合はファイルを分けます(ファイル内で言語を混在させない)。
2. 記載ルール・命名規則
- 形式は YAML とし、トップレベルに
terms:(配列)を必ず持つようにします(id/title/localeなどのメタデータを併記してよい)。 - 用語は **業務用語(日本語)**で記述し、UI文言や内部コード名の辞書化は必要最小限にします。
- 用語の定義は「一文で意味が通り、境界が分かる」ように書きます(同義語の説明にならないように)。
- BDD や BR、BPS、BAC で参照する用語は、先に用語集に登録して ID を固定します。
2.1 ID 規約
- 用語集ID: 正規表現
^gl-[a-z0-9-]+$ - 用語ID: 正規表現
^tm-[a-z0-9-]+$
推奨:
tm-の命名は「名詞」を基本(例:tm-reorder-point)。- 略語を使う場合は、業務用語集で一般的に通じるものに限定し、必要なら
definitionに補足。
3. 禁止事項
- 用語IDの重複、または ID を意味の違う用語に使い回すこと
definitionが曖昧(例: 「正しく処理される」「いい感じの在庫」など)- 用語の説明に実装詳細(物理テーブル名、内部クラス名、SQL 等)を混ぜること
- 同じ概念を別名で重複登録し、
aliasesで統合しないこと - ファイル内で言語を混在させること(多言語はファイル分割)
4. 用語(terms)の記載項目
4.1 terms の基本構造
| 項目 | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| id | 用語ID(tm-...) | ○ |
| term | 用語(正式名称) | ○ |
| aliases | 別名(配列) | 任意 |
| definition | 定義(境界が分かる説明) | ○ |
| notes | 補足・運用メモ(前提、例外、使って良い文脈/ダメな文脈等) | 任意 |
| category | 分類(推奨: 分類用の用語ID、例: tm-inventory) | 任意 |
| relatedTerms | 関連用語ID(配列) | 任意 |
| source | 出典/参考(URL等) | 任意 |
| status | official / deprecated / candidate など | 任意 |
| example | 用例(短い例文) | 任意 |
4.2 relatedTerms の運用
relatedTermsは 用語ID(tm-...) を列挙します。- 関連が強い(同じ業務文脈でセットで出る)ものを中心にし、増やしすぎないことを推奨します。
5. サンプル
用語集 YAML(例: gl-inventory-ja.yaml)
yaml
id: gl-inventory
title: 用語集: 在庫・調達
locale: ja
status: draft
terms:
- id: tm-reorder-point
term: 発注点
aliases: [発注基準点]
definition: 在庫数量がこの値を下回ったときに、発注候補とみなす基準数量。
notes: 商品ごとに設定。定番商品でのみ利用する。
category: tm-inventory
relatedTerms: [tm-safety-stock]
source: https://example.com
status: official
example: '発注点を下回ったため、追加発注を行う。'
- id: tm-standard-product
term: 定番商品
aliases: [レギュラー商品, 人気商品, 定番]
definition: 常に棚に置いておきたい、よく売れる商品。
notes: 発注点・最低在庫数などを設定する対象。
category: tm-inventory
- id: tm-accounts-receivable
term: つけ
aliases: [ツケ]
definition: 顧客が代金を後払いにする販売形態。
notes: 顧客単位で残高と限度額を管理する。
category: tm-sales
- id: tm-grandma
term: おばあちゃん
definition: 駄菓子屋の店主。システムの主な利用者。
notes: IT に詳しくない前提で画面を設計する。
category: tm-actor6. 生成 AI への指示テンプレート
生成 AI に用語集 YAML を作らせるときは、以下のような指示を与える。
以下のルールに従って、YAML形式の用語集(Glossary) を作成してください。
1. ファイル形式
- 出力は YAML形式 とし、余計な文章は書かず、YAML のみを出力してください。
- トップレベルに
terms:(配列)を必ず含め、用語は配列で記述してください。id/title/localeなどのメタデータは、トップレベルに併記してよいです。2. ID 規約
- 用語集IDは
gl-で始まる一意ID(例:gl-inventory)- 用語IDは
tm-で始まる一意ID(例:tm-reorder-point)3. 記載ルール(遵守)
- term(用語)と definition(定義)は必須。
definitionは同義語説明ではなく、境界が分かる説明にしてください。- 実装詳細(テーブル名、SQL、内部クラス名等)は含めないでください。
- 同義語は
aliasesで表現し、重複登録しないでください。relatedTermsを使う場合は 用語ID(tm-...) を列挙してください。4. 出力構造(推奨)
以下のキーを持つ YAML を出力してください。
yamlid: gl-XXXX title: 用語集: XXXX locale: ja status: draft terms: - id: tm-xxxx term: 用語 aliases: [] definition: 定義 notes: 補足 category: tm-xxxx relatedTerms: [] source: https://example.com status: official example: '例文'5. 最終出力
- 出力は YAML のみ。
以上のルールに従って、用語集を生成してください。